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2022年3月28日
コラム
成年年齢が18歳に引下げられる2022年4月1日まであと数日となりました。
2022年1月7日付で、政府広報オンラインのHPにおいて、「18歳から“大人”に!成年年齢引下げで変わること、変わらないこと」との記事が掲載されています。
①「成年年齢」はいつから変わるの?
②成年に達すると何が変わる?
③成年に達して一人で契約する際に注意することは?
の3つの項目に整理されています。
「18歳になったらできること」の例として、「ローンを組む」が含まれていますが、大手銀行は「返済能力を上回る貸付につながりかねない」という懸念があるとのことで、利用可能な年齢を20歳以上、という現在の条件を維持する方針のようです。金融庁でもこのようなチラシで注意喚起をはかっています。
当事務所では、お困りごとの当事者の方が未成年だった場合、契約には親権者の同意が必要になるため、親御様にも一緒にお越しいただいておりますが、2022年4月1日以降は、18歳・19歳の方に関してはその必要がなくなります。親の同意がなくても単独で契約できるようになるからです。
18歳、19歳の方が単独で契約できるようになることにはこのようにメリットがありますが、一方で、消費者トラブルが増加するなどのデメリットも想定されます。
消費者トラブルに巻き込まれそうになった場合や、実際に巻き込まれてしまった場合には、弁護士等の専門家に早めに相談することが重要です。成年になる機会に、「法律問題で困ったときには、弁護士へ相談」ということを、あわせて覚えていただけたらと思います。
【事務局:阿部】