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2023年1月30日
コラム
当事務所で取り扱う個人の債務整理案件の中には、収入と支出の管理がルーズになり、その結果借金を重ねてしまったという、いわば生活習慣型の案件がそれなりにあります。
こうした案件では、依頼者に毎月の収支を報告してもらい、家計の見直しを提案するようにしているのですが、見直しを提案する費目には一定の傾向があります。
以下では、これまでの私の経験から、ルーズになりがちな家計支出トップ3をご紹介します(※ランキングは主観に基づくものですので、ご了承ください)。
ローンを組んで収入に見合わない車を購入することは、多重債務者への第一歩です。
グレードの高い車になればなるほど、月額のローン返済はもちろん、自動車保険料、修理費なども高額になる傾向にあり、確実に家計を圧迫します。
生命保険全般を否定するつもりはありませんが、保険料で生活が圧迫されてしまうようであれば本末転倒です。
扶養家族に見合わない死亡保険、なんとなく不安で入った医療保険など、入るべき保険を見直すことで毎月数千円~数万円が浮く場合があります。
今の時代、1台あたり月1万円以上の通信料金がかかっているようであれば、「高い!」という認識をもたなければいけません。
料金プランの見直しや格安SIMへの乗り換えにより、月額料金を大幅に節約できるケースがあります。
また、分割払いを利用できるからと、安易に最新型のスマホに手を出すことにも慎重になる必要があります。
番外編として、ATMの手数料、使わないサブスク、クレジットカードの年会費などがあります。
これらは多重債務の直接の原因となるほどの大きな支出ではありませんが、生活習慣型の案件では、こうした細かな支出についてもルーズになっている傾向がみられます。
いかがでしたでしょうか。皆様の中でも、見直しできる費目があれば、参考にしていただけると幸いです。