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2025年3月、マイナ免許証の運用がスタートします(弁護士:渡辺 伸樹)

2024年9月24日

コラム

1.マイナ免許証とは? 

2025年3月から「マイナ免許証」の運用が開始される見通しとなりました。

マイナ免許証は、マイナンバーカードのICチップに運転免許証の情報(免許証番号、有効期限、免許の種類、オートマ限定・眼鏡着用などの条件、顔写真)を記録し、一体化させたものです。

マイナ免許証を取得するかどうかは個人の選択にゆだねられており、引き続き従来の運転免許証を使い続けることもできますし、従来の免許証とマイナ免許証を両方持つことも可能です。

2.マイナ免許証のメリット

マイナ免許証を取得するメリットとしては、以下の3点があげられます。

①住所や氏名変更のワンストップ化

マイナ免許証に一本化した場合、これまで自治体と警察の両方で手続が必要だった運転免許証の住所・氏名の変更手続を、自治体だけで済ますことができるようになります。

②免許更新の際の講習のオンライン化

マイナ免許証の保有者は、これまで、優良運転者(無事故無違反の方)や一般運転者(軽微な違反のみの方)が、運転免許センター等で受けていた免許更新の講習を、お手持ちのPCやスマートフォンなどを通じて、オンラインで受けることができるようになります。

③取得・更新時の費用の優遇

マイナ免許証を新規で取得する場合の費用は1,550円で、現在の2,050円から値下げされます。

一方で、従来の運転免許証については取得費用が2,350円に値上げされます(両方を取得する場合は2,450円)。

更新時の費用も、マイナ免許証については2,100円であり、現在の2,500円から値下げされます。

一方で、従来の免許証については2,850円に値上げされます(両方を更新する場合は2,950円)。

このように、取得・更新時の費用が優遇される点もマイナ免許証を取得するメリットといえます。

3.雑感 

個人的には、キャッシュレス化が進み、小型の財布が流行っている昨今、普段持ち歩くカードが1枚減る点も地味にメリットが大きいと感じます。

マイナ免許証を取得することで、こうした様々なメリットがある一方、大きなデメリットはなさそうなので、更新のタイミングで、マイナ免許証への一本化を検討してみてはいかがでしょうか。

執筆弁護士について

弁護士 渡辺 伸樹

渡辺 伸樹(わたなべ のぶき)

弁護士法人一新総合法律事務所 
理事/長野事務所長/弁護士

出身地:新潟県上越市 
出身大学:中央大学法科大学院修了

主な取扱分野は、交通事故。そのほか、金銭問題、離婚、相続、その他幅広い分野に精通しています。
保険代理店向けに、顧客対応力アップを目的として「弁護士費用保険の説明や活用方法」について解説するセミナー講師を多数務めた実績があります。


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