＜事案の概要＞

数年前に司法書士に依頼して任意整理を行い、返済を続けていましたが、その後体調不良や転職により収入状況が変化し、返済が困難になったことから、相談に来られました。

＜相談後＞

任意整理に基づく返済は滞りなく続けていたものの、家計に余剰がなく不測のまとまった出費に対応できない状態でした。

早晩破綻が見込まれましたので、自己破産の申し立てを選択しました。

資料収集や打合せなどに誠実に対応していただいた結果、無事に免責が認められました。

＜弁護士のコメント＞

この方は、元々の債権者の中に自動車ローンの債権者が含まれていたので、当初任意整理を選択されたと聞いています（破産だと車が引き上げられてしまいます）。

地方では車は移動手段として生活必需品と言えるので、当初の方針選択はやむを得なかったと思いますが、状況によっては車を手放してでも破産を選択した方がよいという局面もあるでしょう。

要は、任意整理という応急処置で済ませるか、破産という抜本的な外科手術を行うかの選択です。

判断に悩まれるときは、まずは専門家に相談されることをお勧めします。